誘拐の果実<上・下>(真保裕一・集英社文庫)
2005年 11月 24日
久々の真保さん作品です。
(「ダイスをころがせ!」は食指が動かず読んでないので・・・)
犯人の要求は入院中の患者の「死」!・・という、
前代未聞の誘拐事件に続いて、
身代金を株券で要求する、という別の誘拐事件も発生。
見えない犯人に対して闘いを挑む、
それぞれの事件に関わる警視庁の桑沢と神奈川県警の加賀見。
そして浮かび上がった意外ともいえる容疑者たち。
事件解決のクライマックスまでは、緊迫感のある展開で
今までに読んだことのない2つの誘拐事件がどんな解決をみるのか、
ものすごくワクワクしながら読み、惹き込まれました。
容疑者は早い段階で絞り込まれてしまいますが、
彼らの真意を知ろうとする家族たちの再生の物語にもなっています。
ところが・・・
緻密な計算のもとに仕組まれた2つの誘拐事件、と思ったら、
ちょっと違うんですよ、最後が。
裏表紙に「感動のラストへ!」と書いてあるんですが、
なんで無理やりこういうラストに持っていくのかな・・と。
最後の章の犯人たちの真意、というのが、読後しばらくすると
ムクムクと違和感が膨らんでしまいます。
犯人のキャラクターも最後の章になってギャップがありすぎ、
(いい意味での意外性というのとは違う、ありえない違和感。。。)
動機や犯人たちのその後もなんだかちょっと都合よすぎる感じ。
残念だなぁ・・・
日本人的な甘い「感動のラスト」ではなく、もっと切なく胸打たれるような
鋭い結末のほうが似合っていたように感じます。
(「ダイスをころがせ!」は食指が動かず読んでないので・・・)
犯人の要求は入院中の患者の「死」!・・という、
前代未聞の誘拐事件に続いて、
身代金を株券で要求する、という別の誘拐事件も発生。
見えない犯人に対して闘いを挑む、
それぞれの事件に関わる警視庁の桑沢と神奈川県警の加賀見。
そして浮かび上がった意外ともいえる容疑者たち。
事件解決のクライマックスまでは、緊迫感のある展開で
今までに読んだことのない2つの誘拐事件がどんな解決をみるのか、
ものすごくワクワクしながら読み、惹き込まれました。
容疑者は早い段階で絞り込まれてしまいますが、
彼らの真意を知ろうとする家族たちの再生の物語にもなっています。
ところが・・・
緻密な計算のもとに仕組まれた2つの誘拐事件、と思ったら、
ちょっと違うんですよ、最後が。
裏表紙に「感動のラストへ!」と書いてあるんですが、
なんで無理やりこういうラストに持っていくのかな・・と。
最後の章の犯人たちの真意、というのが、読後しばらくすると
ムクムクと違和感が膨らんでしまいます。
犯人のキャラクターも最後の章になってギャップがありすぎ、
(いい意味での意外性というのとは違う、ありえない違和感。。。)
動機や犯人たちのその後もなんだかちょっと都合よすぎる感じ。
残念だなぁ・・・
日本人的な甘い「感動のラスト」ではなく、もっと切なく胸打たれるような
鋭い結末のほうが似合っていたように感じます。
# by marin_star | 2005-11-24 12:29 | 真保裕一