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号泣する準備はできていた(江國香織・新潮文庫)

厚さ1cmにも満たない薄~い本の中に12篇が収まった短編集。
苦手な範疇に確実に入る本だったんですが、
最近の女流作家マイ・ブームと「直木賞受賞作だもんなぁ~」という
好奇心が勝って、購入。


(いつものことながら、これから読む予定の方は以下お読みにならないで。。。)


偶然の祝福」よりは、心情に共感できる部分があったり、
作者がなんでこういう物語を書こうとしたのかは少し理解できる。

でも、いかんせん、短すぎるのでは??
登場人物たちのある一日や一場面だけを切り取った短編ばかりなので、
普段の日常のように、物語の中で収拾がつかずに終わってしまうエピソードが
ものすごく多くて、スッキリ謎解決!のミステリ好きにはツライ内容です。

受賞作の「号泣する準備はできていた」も、
う~~ん、これが受賞作ですか。。。というのが率直な感想です。
何の予備知識もなくこれを読んで江國ファンになる人っているんだろうか?

「熱帯夜」「どこでもない場所」「手」の3篇は、まあまあ読めた。
あとは消化不良デス。


ごめんなさい。
「きらきらひかる」は大好きです。

by marin_star | 2006-10-27 12:45 | その他  

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