重力ピエロ(伊坂幸太郎・新潮社)
2005年 09月 10日
文庫化を待てず、図書館で借りました!
伊坂さん、やっぱりミステリとして分類されていると思うんですが・・・・
この作品は、ミステリ的要素もあるにはあるけど、
遺伝子情報の法則なんかは読者が謎解きできるレベルではないので
いわゆる犯人探しとか謎の解明・・・みたいなことよりも
哀しいルーツを背負ってしまった切ない家族の叙情的物語という感じでした。
血のつながり・遺伝子を超えることができるのか?
この大きな命題に向かって、兄・弟・父それぞれの想いが
何年も深く静かに流れ続け、知らず知らずのうちに共鳴するかのように
一点に向かってうねりが大きくなっていく・・・
遺伝子よりも大きな絆・「最強の家族」を証明するために。
派手な展開はありません。犯人探しという意味では意外性もありません。
でも、時に詩人のように、時に韻を踏むラップのように語られる、
なめらかな会話の底には、哀しい遺伝子への挑戦が見え隠れするのです。
ある意味、ハッピーエンドな終わり方にホッとし、胸が熱くなりました。
他の作品の登場人物や「神様のレシピ」といった言葉が出てくるので、
伊坂ファンにはたまらないですね。
文庫化したら絶対買って再読します!
伊坂さん、やっぱりミステリとして分類されていると思うんですが・・・・
この作品は、ミステリ的要素もあるにはあるけど、
遺伝子情報の法則なんかは読者が謎解きできるレベルではないので
いわゆる犯人探しとか謎の解明・・・みたいなことよりも
哀しいルーツを背負ってしまった切ない家族の叙情的物語という感じでした。
血のつながり・遺伝子を超えることができるのか?
この大きな命題に向かって、兄・弟・父それぞれの想いが
何年も深く静かに流れ続け、知らず知らずのうちに共鳴するかのように
一点に向かってうねりが大きくなっていく・・・
遺伝子よりも大きな絆・「最強の家族」を証明するために。
派手な展開はありません。犯人探しという意味では意外性もありません。
でも、時に詩人のように、時に韻を踏むラップのように語られる、
なめらかな会話の底には、哀しい遺伝子への挑戦が見え隠れするのです。
ある意味、ハッピーエンドな終わり方にホッとし、胸が熱くなりました。
他の作品の登場人物や「神様のレシピ」といった言葉が出てくるので、
伊坂ファンにはたまらないですね。
文庫化したら絶対買って再読します!
by marin_star | 2005-09-10 22:45 | 伊坂幸太郎