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ぼくたちと駐在さんの700日戦争(ママチャリ・ブログ小説)

これはココに書くべきかどうか??^^;

映画のCMは見てたけどブログ小説だとは知らなくて
文庫(小学館文庫)を店頭で見つけ、手に取るとなんと横書き。
あ~、ブログ小説ね~・・・と、ちょっとウンザリ気味にパラパラ見てたら
なんかすっごく面白いので買っちゃったんです^^;

で、家に帰ってから検索かけたら本家のブログ小説を発見。
書籍化・映画化するとブログでは読めなくなっちゃうモノだと思ってたので
ちょっと驚きましたね。
(ブログ削除が条件の書籍化の話は蹴ったそうですよ、あっぱれ^^)

で、ブログ読み始めたら、やっぱりブログで読むほうがずっと面白い~~!!

同じ文章が書いてあってもWebテキストと印刷のフォントってやっぱり違うし、
ちょっとした行間の取り方や文字の大きさでタメやインパクトが変わってくるよね。
1話1ページで一気に読める、っていうのもいいし。

結局、購入した本は、最初のほうだけブログとどこが違うのか・・?って
確認しながらちょこっと目を通しただけ。
ブログのほうに本腰入れて、序章から一気に読破中。

2晩かけて今、8章の途中です。
現在もお話は続いていて、14章が終わって番外編が日々更新されているところ。
(まだまだ続くようなので、早く追いつきたい~)

ということで、異例の読破中レビューとなったわけです^^;


映画の原作になったのは、5章までの分。

駐在さんと「ぼくたち」地元高校生の終わりなき悪戯と逆襲の応酬が
あまりにもバカっぽくて最高に可笑しい!!
もう~、お腹抱えて涙ボロボロ流して笑ってしまいましたよ。
よくもまあ、こんな悪戯を次から次へ考えるなぁ~、と感心するし、
悪ガキ高校生の面々がそりゃあもう個性的でバカでスゴイ。
そして、警察官のクセに地元高校生に対抗して
大人気なく本気で逆襲する駐在さんがすっごい面白い。
その他の登場人物もアクが強くて魅力的なキャラが勢ぞろい。

そして、面白いだけじゃなく、ちゃーーーんとクライマックスもあって
爽やかな青春モノに仕上がってます。

これを毎日更新のブログで書く技量もすごいな、と思いますが、
なにより半分実話というのだから驚きです。

6章以降は、相変わらずのバカっぽい悪戯で笑わせながらも
児童虐待やレイプなど重いテーマも盛り込まれていて、
作者がブログ小説を通していろいろなメッセージを発信しています。

たぶん映画は(観てないけど)爽やか青春コメディ映画になってると思われますが、
映画を観てイマイチ・・と思った方でもブログのほうを読んでみることをおススメします。
おそらく、いや絶対、文字で読んだほうが面白いと思う!

駐在さんは佐々木蔵之助さんとはちょっと違うイメージだしね。
ブログに登場するイラストとキャラにそっくりな俳優って誰だろ?


ブログはこちら⇒ ぼくたちと駐在さんの700日戦争


2008年4月映画化  市原隼人・佐々木蔵之助
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by marin_star | 2008-04-16 12:30 | その他  

冷たい校舎の時は止まる<上・下>(辻村深月・講談社文庫)

ひさびさに読み応えのある本に出会いました!
辻村さん初作品です。

これがデビュー作ということですが、主役の8人の高校生の中の一人と
同じ名前のペンネーム。
これが何か作品の鍵になるのか?・・・と気になりつつ読み始めました。

雪の降るある日、いつもどおりに登校したはずの学校に集まったのは
たった8人の同級生。
8人以外は誰一人いない無人の学校で、扉は全て固く閉ざされ、
雪はどんどんひどくなり、携帯も繋がらず、時計は5時53分を指して止まったまま。

ココはいつもの学校、いつもの世界じゃない。
常識では考えられない悪意を持った“何か”が作り上げた世界に閉じ込められた ――― 。

そんな状況の中、2ヶ月前に自殺した同級生の記憶が
みんなから抜け落ちていることが分かり、
「自殺したのは誰?」「ココはどこ?」「なぜ閉じ込められてるの?」・・・と
緊迫した展開になっていきます。
そして、一人目の犠牲者が。。。。

うわ~~~っ、ちょっとホラーっぽい???
・・・と怖くなり、焦りました^^;
(いや、ホラーではなかったですけどね。)
タイトルからも想像できるとおり、ひんやりと凍りつくような冷たさの漂う作品です。

緊迫した展開の間に8人のそれぞれのエピソードが挟まれていて、
それがまたみんなすごくいいんです。
それぞれの事情や悩み、心の変化とかがすごくよく描かれていて
一見物語と関係なさそうな話が後から生きてくる伏線にもなっていて。。。

8人それぞれのキャラクターがきちんと立っていて、魅力的。
どの子も手抜き感を全く感じさせません。
物語の中での役割や必然性もしっかり練られてるし。

そういう意味では恩田さんに匹敵する筆力だと思います!
恩田さんは高校生の男の子を書かせたら天下一品だと思っているんですが、
この作者も負けてませんよー^^
しかも女の子の描き方もなかなかのものです。

私は、鷹野君のキャラと、景子と裕二の関係がすごく好きでした。


上下巻合わせて1200ページほどもある長編ですが、
最後まで「どうなるんだろう~~」ってハラハラした緊張感が途切れず、
最後の落としどころも鮮やか!
話を広げすぎちゃって最後が残念、という作家さんが多い中、
この展開力は素晴しいと思います。
読み進めながらいろいろ推理はしてましたが、ヤラれた~~っ!って感じですよ^^

冷たい怖い話ですが、読後感は爽やか。
それもいい。
おすすめです。


表紙の絵も素敵です。

辻村さんの他の作品も読んでみたいな。


第31回メフィスト賞受賞作
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by marin_star | 2008-04-10 12:43 | 辻村深月