カテゴリ:恩田 陸( 3 )

 

六番目の小夜子(恩田 陸・新潮文庫)

これもかなり前に購入したものの、怖そうだなぁ~~~と思って
なかなか読めなかった本です。
(なんか学校の怪談っぽい話?って気がしてて・・^^;)

しかし!
全然怖くなかったし、すごくすごく面白いお話でした!
紹介してくれたNさん、ありがとう♪

十数年にわたり生徒の間だけに受け継がれてきた、
3年に一度密かに使命を与えられる「サヨコ」。
前年度の卒業式に誰にも知られずに任命された「サヨコ」は、
秋の学園祭で学園祭実行委員会が上演する劇の台本を
自分で書きあげるかどうかを選択・実行しなければならない。
誰にも自分が「サヨコ」だと悟られることなく。

全校でたった一人選ばれるはずの「サヨコ」だが、
6番目の「サヨコ」がすでに選ばれ活動開始する始業式の日に、
謎の転校生・沙世子が出現。
受け継がれてきた伝統ともいうべきものが徐々に狂い出し、
なんだか背中がぞわぞわするような事件が起こっていきます。

ミステリアスな美少女・沙世子、沙世子に憧れる雅子、
雅子に想いを抱く由紀夫、「サヨコ」の伝統に詳しい秀才の秋(しゅう)。

この4人がそれぞれの思いを抱えながら、
かけがえのない高校最後の1年間を過ごしていきます。
「学校」という閉じた世界の中で、懸命に、恋や友情、学校生活、受験、
そして「サヨコ」の謎に向かっていく登場人物たち。
あの頃の一生懸命な気持ちを思い出しますね~
10代のキラキラした感情が切なく爽やかに描かれていて、
恩田さんらしいなぁ~、って感じです。

どの登場人物も魅力的で、会話にすごくリアリティがあります。
あ~、高校の時ってこんな感じだったな、って^^。
特に恩田さんは男の子のキャラクター設定がものすごく上手いなって思いますが、
今回は秋クンがよかったですね~^^
(秋クンのお父さんもよかった。)

そして中盤のクライマックスの学園祭。
「サヨコ」の劇の場面はものすごく上手い!!
目で文章を追いながらもその場で参加しているような緊張感と臨場感があって
すごかった。
会場内がどんどん緊迫して恐怖に包まれていく様子がものすごく伝わってきた!
恩田さん、ほんとにスゴイです。

後半、ラストへの展開も読み応えありましたね~。
謎の真相も意表を衝いた展開で。
ひんやりするような怖さを秘めながら、
切なさと爽やかさが残る、そんなお話でした。

またもうちょっと経ったら再読してみたいな~^^


これ、恩田さんのデビュー作だったんですね。
しかもすぐに絶版になった「伝説のデビュー作」だとか・・・
新潮文庫さん、文庫にしてくれてありがとう^^
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by marin_star | 2007-11-14 12:45 | 恩田 陸  

夜のピクニック(恩田陸・新潮文庫)

読みましたよ~、夜ピク。

高校時代に読みたかったなぁ~。。。
瑞々しい切ない気持ちや、自分の出生にこだわる若さ、
ただひたすらに夜通し歩くことへの高揚感、
親友たちとの語らいや小さな賭け、etc・・・
どれをとっても、やっぱりもっと若い頃に読んでれば
もっともっと共感できただろうなぁ~、と(笑)。

もちろん、恩田さんの瑞々しい文章力で
貴子と融の微妙な関係の変化とか、
親友との友情とか、好きな人への密かな想いとか、
あー学生の頃ってあんなだったなぁ~って思い出させてくれます。
胸がちょっと甘酸っぱくなるようなキラキラした感じ。

忍くんみたいな彼がいたら素敵だったろうなぁ~、とか
妄想にひたって読みました(爆)。

「日常生活は以外に細々したスケジュールに区切られていて、
長時間思考し続ける機会を意識的に排除するようになっている。
いったん疑問を感じてしまったら人は前には進めない。
歩行祭は歩き続ける限り思考が1本の川となって自分の中を
さらさらと流れていく得がたい機会」
というくだりは、なるほどなぁ~ってうなずいてしまいました。
前に進むために雑念を切り捨てて目の前のスケジュールに
埋没する、ってよくあるよね。
でも、こんなふうにじっくり飽きるまで考え続ける機会って
本当に日常生活ではなかなか手に入らないよね。


私も大学時代のイベントで、山手線を歩いて一周する、というのを
経験しているので、夜通し歩き続ける足の痛みや高揚感を
なんだか懐かしく思い出しながら読みました。
(ただ、大学生なのでこんな青春してる人より、
酔っ払って“歩く宴会”状態の人のほうが多かったけどね^^;)



第2回本屋大賞・吉川英治文学新人賞 受賞作
2006年9月映画公開
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by marin_star | 2006-10-01 22:10 | 恩田 陸  

ドミノ(恩田陸・角川文庫)

うわ~~、面白かった!
もう、掛け値なしの面白さ!!
ジェットコースタームービーのような怒涛の展開、
それぞれの事情を抱えて東京駅を舞台にもつれ絡まり合う、
27人+1匹の登場人物たち。
しかもそれぞれがやたらと切羽詰った局面に追い込まれていて、
普通では考えられない必死の行動に。
本人たちが必死なだけに、次々と思いもしない事態に転がっていく様は
まさに「抱腹絶倒」「パニック・コメディ」!!!
結末に向けてどーーーーーーーーっと加速するスピード感あふれる展開は、
もうホントに息も付けない面白さ!で一気読みでした。

最初は登場人物が多くて、どうなんだろ~?と思っていましたが、
(個々の人物像が薄っぺらなのでは?なんて思って・・・)
それぞれが強烈な個性で生き生きと描かれていて、
登場人物が覚えられない、なんてことは全然ありませんでした。
これだけたくさんの人間を絡ませて中ダルミもなく、
突っ走るストーリー展開には脱帽です!
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by marin_star | 2005-06-15 22:08 | 恩田 陸