カテゴリ:その他( 13 )

 

おせっかい(松尾由美・新潮文庫)

雑誌の連載小説に登場する女性刑事に熱い思いを抱き、
不思議な浮遊感とともに小説の中へ
出入りできるようになった孤独な中年サラリーマン。
自分の小説の中に闖入者が現れ、ショックを受ける女流作家。
現実と仮想の小説世界が交錯し、迷走していく不思議感覚ミステリ・・・

こんな設定に惹かれ、まったく知らない作家さんでしたが
手に取ってみました。
しかし。。。

(以下、これから読もうと思っている方、松尾由美ファンの方は
 お読みにならないでください。ゴメンなさい。私の個人的見解です。)


こんなにも面白い設定なのに。
どうしてこんなにつまらないんだろう。。。

もったいない!

小説の中の登場人物へ熱い思いを抱くその理由も。
仮想世界へ引きずり込まれる必然も。
不思議な協力者となった若者2人の動機も過去も。
編集者の関わり方も。
そして、幕引きも。

全てがイマイチ甘い。薄っぺらい。
う~~ん!と唸らせるモノがない。
あまりにも使い古された安易で薄っぺらな、登場人物の背景や過去。
この一つ一つが、もっともっと綿密でリアリティがあって
必然といえる説得力があったら・・・

リアリティのない浮遊感・不思議感こそが魅力、とでも
いうのでしょうか。。。
それはやっぱり、もうちょっと練られたうえでのことだと思うんですが。


東野さんか恩田さんなら、この設定で
どんなに面白い作品に書けるだろうか、と思ってしまいました。。。
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by marin_star | 2006-03-15 22:32 | その他  

北京原人の日(鯨 統一郎・講談社文庫)

銀座の街中で突然空から軍服を着た老人が降ってきた・・・
墜落死した謎の老人のポケットには北京原人の化石が!
北京原人の化石は、第2次世界大戦の開戦直前に行方不明になった
人類史上貴重なモノで、その全貌発見に2億円の賞金が懸けられた!
北京原人の化石に秘められた、人類史をもひっくり返すという謎とは?


導入部や前半までは面白かったんですが・・・
人物の設定や、北京原人の化石や老人の死に絡む謎が
提示されていくプロットはテンポも良くて
一体どんなスゴイ秘密が??と期待が膨らんで早く次を読みたい!って
感じだったんです。
でも、最後の展開はなんかあんまり盛り上がらずに終わってしまった感じで。。。
そんなに簡単に謎が解けるんだったら、戦後もっと早く判ってたでしょ・・って
冷めた展開でしたね。
謎解きが妙に説明っぽいのも残念でしたし。

素材が面白かっただけに、もったいなかったなぁ・・・
歴史が苦手でも楽しめるミステリ、と解説には書いてありましたが、
ちょっとそれは難しかったかも。

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『その他』のカテゴリを作りました。
他の作品は読まないだろうなぁ・・・って時に。ゴメンなさい。
『その他』にも入らず、レビューも書かない作品もあるんですけどね^^;
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by marin_star | 2005-04-25 12:20 | その他  

時の誘拐

誘拐事件が起き、犯人から身代金を運ぶ役目に指名されたのは
全く無関係の人間だった・・・という設定に引かれて購入。
最後の展開がちょっとあっさりだったかな。
もっと運搬役に指名された阿月に活躍してもらいたかったかも。

*あらすじ*
大阪府知事候補の娘が誘拐された。
犯人は大阪の都市構造を熟知した見事な誘導で
身代金強奪に成功。
事件を追う探偵や新聞記者の前に明らかになったのは、
戦後の大阪で起きた怪事件とのつながりだった・・。
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by marin_star | 2004-09-01 17:52 | その他