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沈むさかな(式田ティエン・宝島社文庫)

これも『四日間の奇蹟』と一緒に購入して、ずいぶん前に読みました。

実は、つまらなかったんです。ゴメンなさい・・・。
(既読で面白かった!という方やこれから読もうと思っている方は、
以下お読みにならないほうがよいかと・・。)

第1回『このミス』優秀賞。舞台が湘南の海、『ダイビングミステリー』という
キャッチコピーにも惹かれ、かなり期待してたんですが。

掴みどころのない現代の若者社会の中に潜む苦悩や苛立ち、
友人の死の疑惑や、胎児の生体利用という国際的陰謀も盛り込まれ、
独特な透明感のある文体で物語が展開していくのですが・・・

どうも物語の中に入り込めないんです。
主人公のカズが傾倒してしまうCP(TV局のチーフ・プロデューサー)は
如何にも怪しげで、なんでこんな人を信用しちゃうんだろ・・って思うし、
物語中の人間関係の絡み方や行動に現実感が湧かないんです。
(私がオバサンだからか?^^;)

水族館をイメージした水槽の描写はとても繊細で、
ゆらゆらとした水の動きまで目に浮かぶようでした。
カズがバイトする中華料理屋のオヤジさんも、いいキャラでした。
・・・でも、それだけ。

主人公を『きみ』と表記する二人称の突き放した文体も
私には合わなかったのかもしれません。

個人的見解です。ほんと、ゴメンなさい。
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by marin_star | 2005-04-15 23:48 | 式田ティエン