赤い指(東野圭吾・講談社)

単行本を譲っていただいたので、文庫化を待たずに読めました♪
これは店頭でもかなり目立っていて(表紙の装丁がすごくイイですね)、
読みたかったのでラッキーでした^^

さて。。。

すごく重くて嫌なテーマのお話でしたね。

幼女に悪戯をしようとして首を絞めて殺してしまった未成年の男・・・・
それが自分の息子だったら・・・?
そんな悪夢のような苦境に立たされた夫婦が取った行動とは、
反省の色も無い息子の罪を隠すために死体を遺棄し、
ボケ始めた老母に罪をなすりつけることだった。。。

考えただけでも恐ろしい。
自分達の生活を守るために血の繋がった母を陥れるなんて。
息子の愛し方を間違った母親、妻のいいなりで保身に走る父親、
現実逃避する息子・・・
恐ろしいまでに浅はかなこの家族が妙にリアルで痛々しかったです。


この愚かな罪を犯そうとする彼らを捜査するのが、加賀刑事。
加賀、といえば、東野作品ではお馴染みの敏腕刑事。
癌に侵され余命いくばくもない加賀の父親とのやりとりが、
物語に厚みと切なさを加え、親子の絆とは何なのかを考えさせられます。

東野さんらしく、静かでいいラスト。
加賀刑事がカッコイイです。

「彼ら自身によって明かされなければならない」真実・・・。
ミステリとしては少し弱かったし、加賀刑事の人情に訴える捜査も
現実的にはありえないかもなー、と思ったりもしましたが、
読み応えはありました。
[PR]

by marin_star | 2007-04-17 23:31 | 東野圭吾  

<< FRY(新野剛志・文春文庫) 幻夜(東野圭吾・集英社文庫) >>