となり町戦争(三崎亜記・集英社文庫)

この作品は、賞を取ったときに新聞広告で何度も見かけて、
ものすごく読んでみたかったんですよね。
あれ~?文庫になるの早いなぁ~、って思ったら映画化されるんですね。

ある日突然、町の広報誌で知らされたとなり町との戦争。
日常生活は何も変わらず平穏なままなのに、
広報誌に掲載される戦死者の数は静かに増えていく・・・

この作品の存在を知ったときはものすごいショッキングでしたね。
どんな話なんだろう・・ってものすごく惹かれたのを鮮明に思い出します。

ところが・・・

(以下、これから読んでみたいと思っている方はお読みにならないでください。)



全く面白くなかったです。。。

まず、となり町と戦争しなければならない理由が全く分からないし、
主人公の「僕」が突然通達を受けた偵察の任務というものも
なんだかよく分からない。
パートナーとなる香西さん(女性)との関わり方も、
他の登場人物もあまりにもリアリティがなさすぎて、
読んでいてハラハラもしないし、この先どうなるんだろう?みたいな
期待感も湧かない。

う~~~ん。。。。

確かに今までなかった感じの小説ではあります。

読み終わったあとも、これで終わりなの?って感じです。

文庫のために書き下ろした「別章」のほうがけっこう良かったりして。
(まあ、これも本篇を読まないと何にもわかんないけど。)


ただ、戦争って実際はこういうものなのかな、って思った。
例えば、日本が戦争してたときだって、
戦火のないものすごい地方の人たちは別に普通の生活を静かに送っていて、
(もちろん身内が徴兵されたり、ってことはあったと思うけど)
戦争の始まりも終わりも誰かが勝手に決めてしまって、
戦争する理由だって、説明されたってワケのわからないものだったろうし、
不本意でも意味が分からなくても従うしかなくて。
戦地の様子とか戦死者の数とかはラジオとかで聞くしかなくて、
もしかしたら戦争へのリアリティなんて感じてなかったのかもしれない。
戦争によって地域振興する考え方だって、
規模は違ってもアメリカなんか同じともいえる。

でもね、読み物としては面白味のまるでない本でした。
ゴメンナサイ。



三崎さんの他の作品ってどうなんでしょう?
「失われた町」とか「バスジャック」も気になってるんですけどね。。。。


第17回小説すばる新人賞受賞作
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by marin_star | 2007-01-25 22:59 | その他  

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