なかよし小鳩組(荻原浩・集英社文庫)

「オロロ~~」で活躍(?)したユニバーサル広告社が
またまた笑わせてくれます。

相変わらず自転車操業・倒産寸前のユニバーサルに
「企業のCI」という大仕事が舞い込みます。
CI!!企業のイメージ戦略のために社名ロゴやスローガン、
さまざまな広告を任される、という「幸運」に、
お調子者の社長・石井は大はしゃぎ。
しかし、クライアントは「小鳩組」という指定暴力団だった!!

逃げるに逃げられない状況、まさに命を懸けて
必死に「大仕事」に奔走するユニバーサルの面々とヤクザとのやり取りが、
大マジメなだけに笑いの連続です。
「任侠展」には大笑いしちゃいましたー。

最初はビクビクしながら何とかやり過ごそうとしている彼らですが、
だんだんと広告代理店の意地を見せ始めます。
私の大好きなキャラ・デザイナー村崎のマイペースぶりも健在です^^。

アル中スレスレでバツイチのコピーライター杉山と、
別居中の小学生の娘・早苗との物語が、また胸にじーんときます。
(この早苗のキャラがまたサイコーです!)
「ダメな父ちゃん」だった杉山が、離れ離れになった娘に
頑張ってるところを見せようと、ひたすらに走るラストは、
思わず熱いものがこみあげます。

たっぷり笑えて泣ける、荻原さんならではの素敵な作品でした!
ぜひ「オロロ畑でつかまえて」とセットで読んで欲しいなと思います。


2006年4月読了
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by marin_star | 2006-06-09 12:23 | 荻原 浩  

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