K・Nの悲劇(高野和明・講談社文庫)

ホラー苦手の私ですが、高野作品ということで
チャレンジしました。。。
いえ、決してホラーではないと思います。
でも、極端に怖い話がダメな私にとっては十分怖かったんです~~(汗;;)

フリーライターとして突然脚光を浴びた修平と結婚、
新しいマンションで生活を始め、すぐに妊娠した果波。
印税をあてにして購入してしまったマンション、
二人の新しい生活へいきなりもたらされた「妊娠」。
修平は中絶を望み、
果波は「本当は子どもを産みたい」という願いを無理やり封じ込めるが、
心のバランスを崩した果波は突然何かがとり憑いたかのように
異常な行動を起こしていく・・・・。

精神の病なのか、それとも死霊の憑依なのか・・・?

二重人格者のように変異する果波と一緒に暮らす修平の恐怖が
そのまま私の恐怖となって迫ってきて怖かった~~
(読後数週間、髪を洗うときに目がつぶれなかった・・・^^;)

精神科医・磯貝のストーリーも物語に厚みを出していて、
このあたりはさすが高野さん、という感じです。

飽きさせず最後までハラハラしながら読むことができましたが、
もともとの出発点(修平が経済的なことを理由に中絶を選び、
果波も不本意なのにそれを受け入れてしまうこと)には
納得がいきません。
でも現実的には、そんな事情で堕胎してしまう親になれない人たちが
たくさんいるということかもしれませんね。。。

2006年3月読了
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by marin_star | 2006-05-11 08:21 | 高野和明  

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