鳥人計画(東野圭吾・角川文庫)
2005年 11月 24日
日本スキージャンプ界のエース、天才ジャンパーの楡井が毒殺される。
楡井は天性の明るさと屈託のないキャラクターで、
才能を羨む者こそあれ、憎む者などいない男だった。
警察の捜査が行き詰る中、犯人を告げる密告状が・・・
犯人探しのミステリではなく、完璧を自負していた計画に気付いた密告者を
犯人が推理する・・・というひねり方が、地味ながらも東野さんらしい作品だな、
と思います。
殺人事件の動機というものは、どんなものにしろ
自己中心的な理由からだとは思いますが、
あまりにも身勝手な自己愛から生まれた殺意に、楡井が可哀想になります。
最近、ラストの展開に納得いかないミステリが多い中で、
やっぱり東野さんはラストまで素晴らしい、と改めて思います。
緻密な伏線やプロットにブレが無く、最後の最後に必ず驚きのどんでん返しや
余韻のあるラストを用意してくれるのは、さすがです。
しかし、スポーツが舞台のミステリというのはやはり難しいですね。
そのスポーツの知識がある程度あったほうが楽しめると思います。
楡井は天性の明るさと屈託のないキャラクターで、
才能を羨む者こそあれ、憎む者などいない男だった。
警察の捜査が行き詰る中、犯人を告げる密告状が・・・
犯人探しのミステリではなく、完璧を自負していた計画に気付いた密告者を
犯人が推理する・・・というひねり方が、地味ながらも東野さんらしい作品だな、
と思います。
殺人事件の動機というものは、どんなものにしろ
自己中心的な理由からだとは思いますが、
あまりにも身勝手な自己愛から生まれた殺意に、楡井が可哀想になります。
最近、ラストの展開に納得いかないミステリが多い中で、
やっぱり東野さんはラストまで素晴らしい、と改めて思います。
緻密な伏線やプロットにブレが無く、最後の最後に必ず驚きのどんでん返しや
余韻のあるラストを用意してくれるのは、さすがです。
しかし、スポーツが舞台のミステリというのはやはり難しいですね。
そのスポーツの知識がある程度あったほうが楽しめると思います。
by marin_star | 2005-11-24 22:38 | 東野圭吾