怪笑小説(東野圭吾・集英社文庫)

またまた笑いました!
『毒笑小説』に先がけて発表されたブラックな笑いのテンコ盛りです。

こっちのほうがいっそう容赦ないですねぇ~(笑)
登場人物の突き進み具合も半端じゃないし、9編の短編は
どの作品もタガが外れたような勢いを感じます。

詳しく書いてしまうと、ホントにネタバレで笑えなくなってしまうので
とても書きにくいんですが・・・

混雑した電車の中で誰もがイライラして考えそうな心の中の罵倒を書き連ね、
最後のシーンを想像するだけでもむちゃくちゃ楽しい『鬱積電車』。
理系の東野さんが書いたからこそ面白い、「UFOはたぬきだ」という持論で
「UFO実在論」を展開する研究者をやり込めてしまう『超たぬき理論』。
その他、
『無人島大相撲中継』・『しかばね台分譲住宅』・『動物家族』も面白い。
人間の壊れ方というか、常軌を逸脱したブラックな本音が
これでもか~~っ!とたたみかけてきます。

常識人を自認する方は、読むのをお止めください。(笑)

ミステリ作家の顔とは違った東野さんの魅力を楽しめるシリーズなので、
もう一つの『黒笑小説』も早く読みたいです!
[PR]

by marin_star | 2005-08-02 23:32 | 東野圭吾  

<< 晩鐘<上・下>(乃... 風精<ゼフィルス>... >>