毒笑小説(東野圭吾・集英社文庫)

東野さんが本気で「笑い」を極めようとしているとは・・・(^m^*)ぷぷっ
半端じゃないですよ。面白すぎて読むのが疲れるくらい。
ちょっと「笑い」でも・・・なんて軽いモンじゃなくて気合い入ってますからね、
読むほうも生半可じゃいけません(笑)。

学生の頃、筒井康隆氏の毒のある笑いにハマッた時期があったんですが、
読んでてすっごく筒井さんっぽい!と思いました。
筒井さんのように目玉や内臓が飛び出たり、みたいなグロな描写はありませんが、手加減のない笑いの追及ぶりは同じ匂いが・・・。

徹底したバカげた話がどんどんエスカレートしていく「誘拐天国」、
天使の姿をした新生物が異常増殖して全世界がパニックになる「エンジェル」など、全12編の短編が収録されていますが、
私が気に入ったのは前半の5編。
上記2編と「手作りマダム」「マニュアル警察」「ホームアローンじいさん」。
どれも、どこかでネタになっていそうな話なんだけど、
東野さんにかかるとこんなにも面白くなるのか^^!とニヤニヤしてしまいます(爆)。
後半の7編は、ある意味期待を裏切るような切ない話があったり、
ミステリ仕立てだったり・・と飽きさせませんが、
私の好みとしては前半のノリで突っ走って欲しかったなぁ~~。

巻末の京極夏彦さんとの対談も興味深いです。
やっぱり、東野さんは昔、筒井さんをたくさん読んでたそうだ!
そして、大傑作「秘密」のすごい裏話も。
未読の方はぜひ!(巻末だけ立ち読みしないでね~)

このとてつもない笑いの世界はまだまだ続きます。
これより前に出してる「怪笑小説」、そして最近単行本になった「黒笑小説」。
東野さんのあくなき挑戦をみんなで応援しましょう!(爆)
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by marin_star | 2005-06-09 12:32 | 東野圭吾  

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