宿命(講談社文庫)

2004年暮れにwowwowでドラマ化されましたね。
柏原崇・藤木直人・本上まなみ、という豪華キャスト陣で
見たかったんだけど、我が家は未加入・・・うぅぅ(T_T)残念でした。

小学校時代からライバル関係だった勇作と晃彦。
オンナの私としては、こんなライバルがいることがとても羨ましいと思えるほど
濃い関係なのだが、刑事となった勇作の前に現れた晃彦は担当事件の
容疑者であり、しかも勇作の初恋の女性を妻にしていた・・・
これは『宿命』というより『因縁』だ。

しかし、物語はさらに濃密な二人の過去を絡ませていき、
まさに『宿命』的な事実が明らかになっていく。

これでもかこれでもかと絡まっていく『過去の見えない糸』と
次第に解きほぐされていく隠されていた真実。
そして東野さん自身も気に入っているという、意外なラストの一行は、
あー、『宿命』ってそういうことだったのか!・・という見事な結末でした。

解説によると、東野さんはこのラスト一行へもっていくために
3ヶ月もかけて登場人物一人一人の過去年表を綿密に作成したそうです。
物語の執筆は2ヶ月、ということですから、気合の入りようがわかるというモノです。
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by marin_star | 2005-03-01 22:12 | 東野圭吾  

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